詰め草
日本中いたるところに自生しているクローバー、もとは牧草として国内に広まったようで、和名は「つめくさ」
白い花をつけるものは「白つめくさ」
子供の頃「つめくさ」を「爪草」だとばかり思い込んでいた(花びらが爪状に開くから・・・)
ある時「詰め草」であるということを知った。
江戸時代に南蛮から長崎出島に渡来するジンなど酒類の入ったガラスボトルのクッション材として干したクローバーが詰められていたためにこの名がついたそうだ。
今ではガラスを保護するためにダンボール紙、ウレタンシート、エアキャップなど様々な緩衝材が使われてはいるが、荷を解いて箱をあけたとたんに爽やかな干し草の香りが立ちのぼったらちょっといい気分になれそう・・・。
でも花の名の由来には諸説あるそうなので、クローバー自身にしてみれば干されて詰め込まれるから「詰め草」、よりは自分の花かたちで「爪草」と呼ばれるほうが納得するかもしれない。
ガラス絵 「詰め草の世界」

Comments