ショットグラスの話
映画を観ているとたまにとても旨そうに飲み食いする演技に出会う。
ほんの一瞬のしぐさが実にうまそう。たとえば西部劇によくある場面、髭をたくわえた荒野のガンマンがバーのカウンターに歩み寄り、小さなショットグラスをつまみ上げて琥珀色の蒸留酒を「クッ・・」と一息にあおる。たった数秒の場面だけれど、かわいた荒野を陽にさらされながら渡ってきた辛酸みたいなものがじわっと感じられて、何度観ても「いいな」と思う。
ショットグラス、あまり一般的ではないように思うけれど今もバーなどでは必須アイテムだろう。まさに吞み助のためのグラス。日本ではぐい吞みや猪口ということになるか。
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